【堺市美原区】大阪府内でも貴重な古代寺院関連遺構が多治井にあります
堺市美原区小平尾の東除川にかかる小平尾橋から堺市立美原体育館に至る道沿いに、石碑のようなものが建っています。「史跡 丹比廃寺塔跡」と書いてあります。堺市の文化財紹介ページによりますと、本地には、弘仁年間(810年~824年)に弘法大師により開創された徳泉寺という寺院があったと伝えられていたそうです。それより前の7世紀後半創建の白鳳時代に属する寺院跡の存在も指摘されていたとか。平成20年2月の発掘調査の結果、南側の高まりは白鳳寺院の塔基壇である可能性がさらに高まり、当時この周辺にいた丹比(たじひ)氏という有力氏族が建立した丹比(たんぴ)廃寺の塔基壇と考えられ、大阪府内でも貴重な古代寺院関連遺構と言えるそうです。残念ながら、金堂や講堂などの場所は一切不明だそうです。丹比廃寺塔跡は、大阪府指定史跡です。
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