【堺市美原区】広国神社は境内に大鍋や古墳の石室の一部が置かれている不思議な神社。一体なぜ?その秘密に迫ります!
美原区大保に広国神社という神社があるのをご存じでしょうか?広国神社のご祭神は広国押武金日命(ひろくにおしたけかなひのみこと)ですが、実はこの神社は美原区の歴史と深く結びついています。
鳥居をくぐると正面に本殿がありますが、右手側に大きなお鍋が設置されているのが目に入ってきます。かつて美原区を拠点としていた鉄の鋳造職人・河内鋳物師(かわちいもじ)は鉄や鍬、鍋、鐘、仏像などを鋳造し日本各地へ移出していました。この大鍋は140cmありますが、物差しが横にありますので背比べをしてその大きさを体感できるようになっています。
また、境内には鍋宮大明神も祀られています。かつては別の地に祀られていましたが今では広国神社に合祀されています。こちらには河内鋳物師の祖先が祀られているようです。
他にも境内には、広国神社周辺にある黒姫山古墳から出土した石室の天井部分が設置されています。黒姫山古墳についてはこちらで紹介していますのでよろしければお読みください。
近隣にあるみはら歴史博物館には河内鋳物師が鋳造した甲冑や鐘などが展示されています。美原区の歴史にご興味を持たれた方は、黒姫山古墳とみはら歴史博物館もあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。
広国神社はこちら↓